いつの間にか雨が降らぬまま梅雨は明け、その後大雨と共に梅雨がカムバックした。
予期せぬ天候不順に見舞われる中、同じ場所のあじさい撮影に明け暮れた私は、他の花々の見頃をすっかり逃し、後悔する。
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中でも最も悔やまれるのが “関西花の寺” と呼ばれる、福崎町にある「應聖寺」さんの庭園の花々の見頃を逃したことだ。
こちらの庭園は県指定文化財に選ばれ、この時期新緑溢れる緑の世界が堪能出来る。
さらに、奥の間からは庭園のリフレクション(反射)風景(!?)が撮影可能だ。
本日はそのリフレクション撮影の方法も併せてご教示する。スマホでも大丈夫だ!
應聖寺
〒679-2217 兵庫県神崎郡福崎町高岡1912
営業時間:9am 〜 5pm
協力金:¥200
お茶代:¥500(奥の広間で茶菓子付き)
無料駐車場:お寺前にあり
應聖寺は町の有名な川・七種川からやや西に位置する、福崎町を代表する観光名所だ。
冒頭紹介した通り、関西花の寺二十五霊場8番、播州薬師霊場第13番札所でもあり、こちらの庭園は県指定文化財でもある。
650年頃に開基したと伝えられ、赤松則祐(赤松円心の子)の祈願所として南北朝時代に繁栄したようだ。
LINK【伝説の武将】赤松円心が足利尊氏を救った兵庫県上郡町白旗城の戦い
現地までの道のりは一本道でシンプルだが、私のナビはなぜか近くの一之宮神社さんへと誘導したので、念のためお伝えする。
407号線(前之庄市川線)を東側から進むと、左手(田園側)に「應聖寺 →」と右折指示する看板が現れる。そこから道なりにまっすぐ直進し続けると、お寺と駐車場が見えてくる。
涅槃像
「ホーホケキョ」とうぐいすの鳴く声が響き渡り、心が研ぎ澄まされる。
ちなみにこの時点でまだ歩いていない。
山門手前の「涅槃の庭」と書かれた方へ進むと、横たわる像の姿が。
胴体部分は花開く木の衣を着ていて、季節ごとに自分で衣替えをなさるようだ。
波平さんが見たら「なんとも趣がある!」とドヤ顔でカツオに叫んでいそうだ。
ここからお寺の周囲を回るように歩き、裏庭へと足を進める。
緑の裏庭
見頃を過ぎた應聖寺の花々だが、まだ咲いているものもいくつかあり、なんとなくホッとするひと時を感じる。
そうしてお寺の裏庭にあたる部分へ進んでいくと、そこには一面苔に覆われた芝生の広場が広がっていた。
なんと緑!
言葉に表せないくらい幻想的な風景だった。
極上の庭園風景
本堂から入り長い廊下を進むと、なんとも緑溢れる庭園が見えてきた。
広間へ着くと受付の方が、
「先にお茶をお持ちしましょうか?」
と尋ねて下さったので、まずはお茶をしながら庭園を眺めることに。
絶景リフレクション
應聖寺奥の広間でお茶を頂いた後、睡魔と寝っ転がりたい衝動に駆られながらも、なんとか次のアクションへ移行する。
そう、有名なリフレクション(反射)撮影だ。ネット上やインスタグラムなどでよく目にする、應聖寺の庭園が上下に反射した写真。
こちらの部屋に進んですぐに分かった。
どうやらこの黒いテーブル(表面にはガラスが敷かれている)を利用して撮影するようだ。
ちなみにリフレクション撮影は一般的に、反射する対象物(地面の上の水溜まりなど)に可能な限りカメラを近付け、フレームいっぱいに反射物を入れて撮影する。
應聖寺のこの空間の場合、黒いテーブルの横長側の、真ん中隅っこにカメラをセットし撮影する。
カメラの位置をテーブルに下げていくと、徐々に庭園が反射したテーブルがフレームいっぱいに入っていく。
この方法で撮影すると、インスタなどでよく目にするこのようなリフレ写真を撮影出来る。
多くの方が美しいリフレ写真をアップしているが、やはり見るとするとでは満足感が異なる。
そよ風になびく庭園を、リフレ越しに眺められた瞬間はやはり心に残るものとなった。
その様子はいつも通り映像に残してあるので、よろしければご覧いただき参考にして下さい。
LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地