兵庫県神崎郡福崎町には、妖怪達が住みついていることを前回お伝えした。女性に取り憑く妖怪や、空飛ぶ化物(ギャグセン高)、恐怖の河童など、老若男女泣きわめく様子が見られるだろう。

LINK【子供は号泣必至】播州・福崎町が化け物たちの巣窟なワケ!!

ここで1つの疑問が。

なぜ彼らは福崎町に住むようになったのか?

それは日本の民俗学の父として知られる、柳田國男先生がどうやら関係しているようだ。福崎町のあの妖怪のたまり場真横に、柳田先生の生家が実はあるのだが、こちらを訪問し彼と妖怪の関係について学んできた。

げげげの鬼太郎世代の私は涙が止まらなかった … 。


 柳田國男

柳田國男(やなぎた くにお)は、「遠野物語」など著作で知られ、「日本の民俗学の父」として世に知られる。

民俗学とは民間伝承(ならわし、しきたり、言い伝えなど)を素材として,民族文化(一般庶民の生活・文化を指す)を明らかにしようとする学問。

人々が築き上げてきた文化が、どのように表現され、どのような形で存在し、どう推移してきたのかを探求する「もう一つの歴史学」だそうだ。

そんな民俗学の父、柳田先生がいなければ、

この世に『日本昔話』も『ゲゲゲの鬼太郎』も、さらには『ポケモン』や『妖怪ウオッチ』も生まれていなかったかもしれません。それほどまでに、柳田國男が後世に与えた影響は大きいのです。

と、福崎町観光協会の HP は言う。

柳田先生が後世に与えた影響とは一体!?

 柳田國男の功績

福崎町観光協会によれば、柳田先生が民俗学を確立する以前は、全国各地に残された民話や伝承は体系づけられておらず、極論すれば “噂話や世間話” の域を出ることはなかったそうだ。

彼自身が、自分の足で全国を周り、各地に広がる妖怪や物の怪にまつわる言い伝えまで “文学” に昇華させたことで、我々現代人にも “見えざるもの” の存在を知ることができていると言う。

何と、あの芥川龍之介も小説「河童」について、柳田先生にインスパイアされたと語っているそうだ。

そんな彼(柳田國男)自身が、見えざる物の怪に遭遇した場所こそ、彼の故郷福崎町。

子供の頃、近くの市川で泳ぐと、河童がいたずら(尻を抜く)をすると言う話がよくあったそうだ。実際、毎夏1人は尻を抜かれ水死した話を耳にしていたらしい。

参考:故郷七十年

柳田先生と河童の兄弟の不思議な話は、たまり場の川を渡る橋の上に説明書きがある。非常に興味深いので、全文読んで物語をかみしめてもらいたい。

彼自身は後年、福崎町を

自分の故郷はごく平凡な風景だが、日本にも稀なよい土地だった。

こう記している。



 柳田國男生家

〒679-2204 兵庫県神崎郡福崎町西田原1038-12
無料駐車場:あり(もちむぎのやかたと兼用)

LINK【奇跡の食材】福崎町もちむぎのやかたで腸内環境を整えよ!

そんな柳田先生の生まれ育った生家は、現在でも福崎町の観光名所保存され、実際家の中まで入ることが出来る。

家の中や裏庭の様子なども、動画の方で確認してもらいたい。日本人の昔の暮らしが垣間見れるだろう。

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柳田國男生家を抜けると、その立派な建物が特徴的な歴史民族資料館や、学問成就の道と呼ばれる素晴らしい散歩道がある。

柳田國男先生には他に4人の兄弟がいたそうだが、それぞれが各分野で功績を残し、とんでもない英才兄弟だったそうだ。

神崎郡福崎町の名所柳田國男生家は、これから学問を志すキッズ達に是非訪れていただきたい場所でもある。

このように福崎町の柳田國男生家周辺は、学問を志す者の聖地であり、妖怪のたまり場でもあり、腸内環境を整える郷土料理を楽しめるエリアでもある。

ご家族で休日を楽しむのにお腹いっぱいの場所というわけだ。