その翌日、私が向かったのは “しまなみ海道” の出発地で有名な同県「尾道市」。
美しい街並みを散歩しながら、私は大好きな南原清隆(ナンチャン)さんと大林宣彦監督のある秘話を思い出した。
PARIGOT パーキング
尾道観光に際して、観光地からのアクセス、コスパ、停めやすさなど、色々考慮した結果、私は本通り商店街にある、「PARIGOT PARKING」という駐車場を選んだ。
地図にある薬師堂通りを進み、商店街に入り少し行くと広大な駐車場が現れる。時期により金額が異なるようだが、大体どこも同じような値段設定。
駐車場は駐車スペースが広く設けられ台数も十分。
商店街も人や車の通りが比較的少なく、余裕を持って現地にたどり着くことが出来るだろう。
侵入する際にカードを取り、出庫する時にカードとお金を支払うと安全バーが上がるタイプだ。
古き良き日本
よくあるお父さんお母さん向けのブティックから、理髪店やパーマ屋さん、八百屋に飲食店と、まるで昭和の映画を思わせるような雰囲気。
歩いているだけでまるでタイムスリップしたような気分になる。
めちゃめちゃテンションの上がった私は、意味なく八百屋さんでフルーツを購入。
普段財布の紐を固く縛っているが、尾道ではガバガバで先が思いやられる。
千光寺通りを歩く
商店街をぶらついた後、本通り商店街を西へ進むと、北側2号線沿いに「千光寺踏切下」と表示のある信号が現れる。
こちらを渡り踏切を越えると、石の階段がひたすら続く。
ここが有名な千光寺通だ。
伝統的な古い家屋が立ち並び、丘の上に立ち並ぶそれらを見ながらの散歩は、まるで自分が映画の世界の中にいるような気にさせてくれる。
私が訪れた4月はちょうど桜の見頃のシーズンで、石段を覆うように桜が連なって美しく咲いていた。
言うまでもなく、ただ歩くだけで気分が癒され現実逃避が出来た。
千光寺頂上からの絶景
そして千光寺へと進むと、雰囲気のある通りや、お寺に関連した施設やパワースポットなどがあり、一層旅心がくすぐられる。
千光寺や周辺の様子はこちらの動画でご確認頂きたい。
こちらが千光寺公園の頂上展望台だ。
ここから眺める瀬戸内海と尾道の街の景色は、まさに絶景の一言。
千光寺から街へと続く桜並木も相まって、この街の情景に感動しっぱなしの一日だった。
路地裏を彷徨う
千光寺から東側の下る道は、多くの路地が入り乱れる。
有名な「猫の小道」と呼ばれる本当に猫がいたり、猫カフェや猫ディスプレイの立ち並ぶエリアは、ぶらぶら歩くのがとても楽しい。
本来は猫に着目すべきだが、散歩マニア目線で言うと、路地を覆う木々から差す木漏れ日が、辺り一帯を不思議な雰囲気に変えている。
なんというか … 歩いていて心地が良い。
「THE 私今旅行してます」な気分を味わえるだろう。
ここ好っきゃ〜。
ナンチャンと大林監督
ちなみに、尾道市といえば映画監督の大林宣彦の故郷として有名だ。
尾道三部作と呼ばれる「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は、不朽の名作として尾道映画を語る際には必ず挙げられる。
そしてその大林監督と親交を深めたのが、ウッチャンナンチャンの南原清隆(ナンチャン)さん。
学生時代に大林監督の映画を見たことで、芸能界入りを決意する。
たまたまロケで立ち寄った喫茶店で、憧れの大林監督の制作チームの一員であることを示す「大林組」と色紙にサインを残す(この時点ではナンチャンと大林監督はまだ接点はない)。
13数年後、その喫茶店にたまたま立ち寄った大林監督は、その色紙を見て感激し、映画のオファーをナンチャンに出して二人の師弟関係は始まる。
このエピソードは2018年の24時間テレビで紹介されていたが、詳しくは動画にまとめてあるので、二人の感動エピソードを知りたい方は是非ご覧あれ(泣ける)。
尾道大橋を歩く(注意)
旅の終盤、私はしまなみ海道を歩いてみたくなった。
本来、フェリーに乗って、しまなみ海道の出発地・向島に行くようだが、
「いやいや橋があるじゃないか」
と、尾道大橋を歩いて向島へ行くことに …。
が、しかし、そのルートがなんと悪路。
道は草が生い茂り、歩道といえない状態だった。
しかも尾道大橋は車が歩道をスレスレ走るような場所で、風圧が半端ない。
日も暮れ出したことから、やむなく引き返した。
尾道大橋を徒歩や自転車で渡るのはおすすめしない!
高見山展望台
〒722-0071 広島県尾道市向島町立花
無料駐車場:あり
お手洗い:あり
徒歩での向島散歩はやめておき、車で橋を渡る(無料)。
次に目指すのは、しまなみ海道を一望出来ることで知られる、「高見山展望台」。
高見山を登って行くと、途中に大きな駐車場が現れる。
こちらではお手洗いに行ったり、ここから頂上まで歩いて行くことが可能だ。
頂上では車を停められる台数が数台と限られていることや、道もやや狭いので、徒歩で行かれるとより安心だろう(5分くらい)。
頂上に着くと、桜の木とベンチの向こう側に、瀬戸内海や島々、そしてしまなみ海道の景色が広がっていた。なんと幻想的な雰囲気だろう。
この高見山頂上からの風景は、瀬戸内海の島々を眺めるには一番と言って良い場所に違いない。
尾道の旅の締めくくりに、是非とも訪れていただきたい場所だと感じた。
本日の尾道レポは、動画にも残してあり、そちらではよりこの街の風景の美しさを感じていただけると思う。
よろしければ旅の参考にご視聴下さい。
LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地