そして、その行き先は広島県にある「大久野島、別名うさぎ島」と呼ばれる瀬戸内海に浮かぶ孤島の島である。
本州側からは、広島県竹原市の忠海港から向かうのが一般的だが、本日はこちらの行き方(フェリーの乗り方、値段、駐車場)や、コロナ禍の現地の様子についてレポートしたい。
結論だけ言っておくと、めちゃくちゃ楽しめた!
忠海港

〒729-2316 広島県竹原市忠海中町1丁目2
無料駐車場:あり(第1&第2駐車場で数十台分)
お手洗い:あり
大久野島(うさぎ島)へのアクセスは、広島県竹原市にある忠海港からフェリーに乗って上陸を目指した。
忠海港には無料駐車場があるが、フェリー乗り場前の第1駐車場は、平日でも満車に近かった。
しかしご安心を。第1駐車場から西に350m 行くと、さらにだだっ広い第2駐車場が存在する。
徒歩で4分ほど歩くが、第1駐車場が満車の際はこちらへ向かおう。
(第2駐車場)〒729-2316 広島県竹原市忠海中町1丁目3−21
フェリーの旅

大久野島へのフェリーチケットは、この写真の奥に見える赤いおしゃれな施設(FERRY TICKETSと書かれた)で購入する。
中に入ると券売機があり、隣にいるスタッフさんが説明して下さったりする。乗車賃は
・大人:片道¥360
・小人:片道¥180
と比較的リーズナブルで、ご家族で行っても旅の予算を抑えて楽しむことが出来るだろう。

こちらは “うさぎの島への玄関口 忠海港” さんのサイトから拝借したものだが、フェリーの時刻表が提示されていたり、うさちゃんグッズ、うさちゃんスイーツやドリンクなども購入出来る。
施設の中の様子はこちらの動画でご確認いただきたい。

ちなみに、うさぎに与える野菜はこちらでは購入出来ないので、ご自身で適量を持参しよう。
キャベツやにんじんが特に大好物で、玉ねぎはあげても食べなかった。
チケットを持って、いざフェリー乗り場へ。
(ワクワク)
爽快な水上散歩

15分という短いクルージングではあったが、瀬戸内海の青い海の中を疾走する水上散歩はとても心地良い。
LINK【特設ページ】播州地域一覧

私もなんとも清々しい気分に浸りながら、うさぎ島に着く前から「この旅は成功だ」と、心の中でガッツポーズしていた。

大久野島は島を徒歩やサイクリングで、一周しながらうさぎ達と触れ合う場所だ。
「今日も歩くぞー」と私はフェリーの上でストレッチをした。
うさぎの大群!?

大変多くの方が、ブログや YouTube のサムネで、うさぎの大群に乗っかられる写真をアップしているのを見て驚いたことがあるだろうか?
私もその一人で、島に上陸した途端、うさぎ達が突進してくる様子をカメラにおさめるのを夢にまで見ていた。
しかし、やはり噂通りそれは起きなかった … 。

コロナ禍で観光客が減ったことにより、ピーク時は1200いたうさぎの数が、三分の一まで減少してしまったそうだ。
逆に、人間の大群がうさぎ様に突進するような状況になってしまったという。
「おいおい、あたしゃうさぎ達に囲まれたくてはるばるこの島に来たんだよ … 」
さくらももこならそう呟いていそうだが、ご安心を。
数が3割減したとはいえ、あっちに行ってもこっちに行っても無数のうさぎちゃんが現れる。
うさぎさん達の食べっぷりは私の予想を300%位超えるもので、「絶対余って持って帰るだろうな」と持ち込んだ量をぺろりと食べてしまった。
その痛快なほど無心で食べる様子は是非こちらを見ていただきたい。
咀嚼音が最高だ。
絶景散歩

先述したとり、うさぎ島は孤島・大久野島の周囲を歩きながら散策する。
当然、瀬戸内海に浮かぶ島々や、本州を望みながらのウォーキングになるわけだが、これはもう本当に表現できないほど散歩が気持ち良い。

この場所が海に囲まれた島であるわけだから、そんなの当たり前だろうと言われればお終いだが、私にとっては心に残るような風景を見ながらの散歩であった。
反時計回り散歩がおすすめ!?

終盤多くのうさぎが餌を欲しそうに走って近づいて来た。

反省だ。
景色はそう変わらないので、どうか反時計回りで散歩をお楽しみいただければと思う。
しかし、そちらの順路の方が、他の観光客と被らないという利点もある。
大久野島の歴史

うさぎ島という可愛いイメージの大久野島は、闇の歴史があることでも知られる。
戦時中、この島は地図上に存在したかったという奇妙な歴史だ。それはここで旧陸軍の毒ガス製造所(1929年開所)が存在していたためだ。

第一次世界大戦中から毒ガスの研究が勧められ、多くの兵士が任務が毒ガス製造であることを伏せられたまま、この地へ送られた。
手探りで製造を進める中、多くの若者が毒ガスを吸い込むなどの事故に遭うも、箝口令が敷かれその実態は闇へと葬られた。

現在大久野島では、毒ガス資料館や、毒ガス貯蔵庫跡などもあり、楽しいうさぎ旅を満喫しながらも、戦争にともなう闇の歴史を学ぶことも出来る。
ところでそんな暗い過去を持つこの島が、どうしてうさぎで溢れるメルヘンな島になったのか謎だが、とにかく大久野島のうさぎ散歩、美しい景色とともに楽し過ぎた!

現地の様子は動画にもおさめているので、よろしければご視聴下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=jukY68vC6MA
LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地