播州が誇る播磨アルプス・高御位山。

前回の記事で、そのイチオシコース「成井ルート」をご紹介した。散歩時間30〜40分程度で西は家島、東は淡路島まで見渡せる最高の散歩コースである。

LINK【播州のアルプス】高御位山・成井ルート(加古川)完全ガイド

しかし、実はこの高御位山へのハイキングコースには、もう一つ地元では有名なルートがある。それがかの有名な「鹿嶋神社ルート」だ。

このコースは百間岩と呼ばれる岩肌をのぼったり、アップダウンの激しい小山を縦走する、比較的激しめの散歩コースだ。きれいに整備された成井ルートとの凄まじいギャップを楽しんでもらいたい。



 チタン製巨大鳥居

高御位山・鹿嶋神社ルートの入口は、文字通り鹿嶋神社境内にあり、まずはこの神社を目指そう。駐車場は神社に続く通りよりかなり前に全部で3つあり、1つ1つが巨大。

安心して停められるスペースが用意されている。そして、まず皆さんが驚くことになるのがこれ。

超巨大チタン製鳥居。この鳥居、かなり遠くからでも目に入ってくるので、迫力抜群。辺り一帯がこの鳥居に守られているような感じさえする。

そこから今度は赤い鳥居をくぐり、高砂名物の柏餅屋さんが立ち並ぶルートを歩こう。都会の喧騒とは正反対の長閑かな雰囲気を感じられる。

そして足を進めると左手に見えるのが、鹿嶋神社の入口。

 鹿嶋神社

鹿嶋神社は “聖武天皇の勅願によって、播磨の国、国分寺の東院として大日寺が建立された際に、その鎮護の神として奉祀された” ことがルーツになっているらしい(鹿嶋神社のホームページより)。

また、古くから学問の神様が宿ると播州人に広く認知され、受験の合格祈願などで学生や親御さん達が訪れる場所として知られている。

そして先ほどのエントランスをくぐれば、左右両方に石の灯籠が無数に並べられている。およそ、70〜80mはあろうか …。

この場所を進むだけで畏敬の念にかられる。

この聖なる通り(今名付けた)の途中に右手に見えるのが、絶対に見逃してはいけない「鹿嶋大神」の大石碑。

石の産地高砂市だけあって、この石碑は他のどの神社のものと比べても迫力に勝る。

そして大石碑を通り過ぎると、いよいよ本堂へと続く階段を駆け上がる。鹿嶋神社の本堂へは、まずこの木造建築の玄関を抜けるのだが、下から見上げたこの情景が何とも言えない雰囲気を醸し出している。

神社全体が木々に囲まれているため、緑色した木漏れ日が石の階段や灯籠に反射し、訪れる人の心を癒す効果があるのだろうか。

日光に映し出された木造建築が、異世界の入り口のようにも見えてくる。



 百間岩

高御位山・鹿嶋神社ルートの入り口は、本堂の左側にある赤い鳥居から始まる。いくつも続く鳥居を抜けるとすぐに雰囲気が神社から山へと変わる。

イノシシ防護棚を開け、その先を進もう。ここからは正真正銘の山上りだ。高御位山が比較的容易な登山スポットとはいえ、気を引き締めよう。

この鹿嶋神社ルートは、基本的に道なりに進めば良い。先ほどの防護棚を抜け、右に曲がるとこの長い階段が待ち受けている。

その後、正道の左側に近道のような場所が現れるが、やや傾斜が急なので、体力に自信がない人は道なりに進もう。

当然この散歩の鬼は激しい方を進む。

しばらくすると高御位山までの所用時間を示す標識が。心の中で「90分もかかるのか」と言ったか言ってないかはお察し頂こう。

先ほどの標識を過ぎると空が抜け、いよいよ鹿嶋神社ルート名物百間岩へ。道なりに進み、奇妙なコンクリートの建造物を急いで通り過ぎる(気持ち悪かったから)。

「えっ!?」

「!? これをのぼるの!?」

一瞬ピヨった自分を諌め、いざ岩場へ。登山靴を履いていないが大丈夫だろうか。そういえばステッキも持ってきてないが …。

 登頂と縦走

この百間岩、ゴツゴツしている部分が引っ掛かりとなり、意外とのぼりやすい。登山靴とステッキを持ってきていないことが不安だったが、何の問題もなかった。

実際、お年寄りも手ぶらで来ている人が多かった。しかし、高御位山縦走予定の方(特にお年寄り)はステッキ、もしくはグローブ(軍手など)の持参をおすすめする。理由は後ほど。

とは言えこの岩場、なかなかの角度で頂上まで結構長いな。途中比較的傾斜の緩やかな岩場があるので、無理せずマイペースでのぼろう。

岩場が広いため、後ろから人が来てもスイスイ抜かしてくれる。焦る必要はない。

西側を見れば姫路方面に続く山々が見られる。もうこの時点でなかなかの景色だ。一息ついてさらに岩場を数分のぼると、奥に続いていく道が現れた。

ちょうどこの山脈の頂上あたりに電線が見える。「よくこんな場所に建てたもんだ」と感心しながらさらに進む。

ここからはアップダウンの激しい山脈を縦走していく。果たしてちゃんとルートは確保されているのだろうか。

あの遠〜〜〜〜〜〜〜〜〜くに見える山の先っちょに、成井ルート側から見た頂上がある。肉眼ではかなりの距離があったため、「行ったことにして帰ろうかな」と一瞬脳裏がよぎったが、嘘つきにはなりたくない。

よし、行くか。

まだまだ途中だが、この時点で山のアップダウンは思ったより激しかった。ルートは目で見てはっきりと分かるため、進むルートを見失うことはない。

しかし、特に下りに差し掛かると滑りやすい場所も多く、通常のスニーカーでは危ない。先ほど少し触れたがお年寄りはステッキや手をついて進めるよう軍手の持参がベターだ。

一方でやはりこの縦走は正解だった。ちょうど淡路島方面に向け開ける景色が言葉を失うほど美しい。この日は特に雲ひとつない晴天で、はっきりと神戸の街を望める。

ここまで来ると同じ光景の上り降りの連続にだんだんと疲れが増してくる。もうすでに2〜3回足を滑らせた。そのうち1回は尻を強打だ。

そうして数十分、このアップダウンを繰り返した。

すると「高御位山頂↗︎」の標識が!いよいよ終わりか!?

登山の基本「挨拶」は絶対だ!

ここが高御位山頂だ。間違いない。やっと辿り着いた。

…. この光景 … 言葉が出ないな …. 。

皆さん、とにかく高御位山に一度来てみて下され。損はさせません(全て無料です)。