今年は西脇や三木などの北・東播へ足繁く通った。
特に、西脇にある西林寺・参道では、心奪われるほど美しい紅葉が目に出来たが、それでも播州一の紅葉と呼ばれる場所は他にある。
宍粟市の「最上山(さいじょうさん)公園もみじ山」の紅葉だ。
「日本紅葉の名所100選」の一つで、近年では播州地域以外の兵庫県民や、鳥取などの県外からも人が訪れる。
関西エリアでも紹介されることが多くなった、宍粟市を代表する紅葉の名所について、本日はご紹介したい。
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最上山公園もみじ山
駐車場:紅葉の時期は、周辺に「しそう山﨑観光駐車場」が設けられる(155台)
お手洗い :あり(水洗)
最上山公園もみじ山は、宍粟市山﨑町の酒蔵や宿泊施設が立ち並ぶ、山﨑町エリアに存在する。
毎年11月紅葉の時期になると、「最上山もみじ祭り」が開かれ、公園前や29号線沿いに、「しそう山﨑観光駐車場(¥500)」が設けられる。
駐車場の台数はかなり多く取られているが、2022年は11月5〜27日の間だけで、約4万2800人が訪れたようだ(ちなみに宍粟市の人口は3万9000人ほど)。
各駐車場には、警備員さんや料金徴収員さんが配置されているので、駐車自体に心配はないだろう(もしかすると待つこともあるだろうが)。
とにかく盛り上がりが凄い場所なのだ。
ふるさと創生1億円
かつて播州地域を治めた ”赤松氏” が築いた、篠ノ丸城・城下町近くにある小山。
旧山崎町(宍粟市になる前)が「ふるさと創生1億円」を活用し、世界各国のモミジやカエデなど約3千本が植えた小山が、この最上山公園もみじ山だ。
周辺を整備し、2006年からは地元の方々がもみじ祭りを開催し、着実に “紅葉の名所” として認知度を高め、その観光資源化に成功している。
実際、今年は専用駐車場の利用台数が5138台に上り、256万9千円の収入があったようだ。
宍粟市によると、もみじ祭りの人件費(料金徴収員等)や実行委員会への補助金などで、約250万円の支出が見込まれるようで、この紅葉の名所が地域社会へ “雇用創出” として役立っていることが分かる。
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一面グラデーションの世界
最上山公園もみじ山は、「日本紅葉の名所100選」に選ばれており、もうあえて説明する必要はないだろうが、少しだけ。
入口から緩やかな坂を上がっていくと、種類や色の異なる紅葉の木々が待っている。
一段一段上がるごとに、紅葉のトンネルのように遊歩道が木々に包まれ、誰もいない時間帯や人の少ない平日に歩くと、本当に心地良い気分に浸ることが出来る。
当然、週末になると人で溢れるため、人混みを避けたい人は早朝や週末を避けるのが良いだろう。
とはいえ、夜になるとライトアップもされていたりと、最上山公園もみじ山は一度の訪問では飽き足りない。
山の頂上まで登り、上から見る山﨑町の景色も無論素晴らしく、紅葉だけでなくいい運動にもなる。
私も毎年伺っているが、見るたび「やっぱええわ〜」とその景色に感嘆せずにいられない、中毒性の高い場所なのだ。
皆様も来年の紅葉の時期は、是非とも素晴らしい風景を写真に収めに行ってみていかがだろうか。
現地の紅葉の様子(平日)は、昨年映像にも残しておいたので、よろしければご視聴下さい。
LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地