数年前に初めて訪れて以来、毎年「初詣はこの場所!」と決めている場所がある。
1つは高砂の鹿嶋神社。
LINK【播州のアルプス】高御位山・鹿嶋神社ルート(高砂)完全ガイド
もう1つが姫路市の秘境、安富町にある加茂神社である。
圧倒的な面積を誇り、大木に囲まれた大通りを進む散歩(お参り)は、播州一の神社仏閣的エンタメと呼べるだろう。
何より入り口からまず凄い。
↓ 動画も見てね!
加茂神社
〒671-2401 兵庫県姫路市安富町安志407
無料駐車場:あり
電話番号:0790-66-3180
加茂神社については、公式ホームページをのぞいてもらえれば、いかにその神社が凄いものなのかが分かる。
安志加茂神社は京都賀茂別雷神社(上賀茂神社)の分霊を奉祀し、播磨国安志庄の荘園鎮守・総社として建立された神社です。 安志加茂神社境内には安志稲荷神社、神明社、小笠原神社、金刀比羅社、池の中には弁天社が祀られ、色鮮やかな朱塗りの稲荷大鳥居や弁天社の渡り橋などが、ひときわ目を引きます。(抜粋)
ここの知名度がそこまで高くない理由は、シンプルに立地(姫路市の端っこ)だけだろう。
私が普段お世話になっている美容師さんは、安富町に住んでいるのだが、彼曰く「安富は姫路にあらず、宍粟にあらず。」という名言(?)を残された。
要は彼曰く独立した中立国なのだそうだ。
ど迫力モニュメント
どーん!皆さんもインスタやなんかで見たことがあるだろう。
この稲穂一反分を使用した、巨大干支二基。毎年12月になると、来年の干支の形をした稲穂モニュメントが、加茂神社入り口に奉納される。
私は初めてこのモニュメントを見た時、あまりの可愛さに心臓がバクバクしたのを覚えている。姫路が誇るゆるキャラ、しろまるひめちゃんもビックリだろう。
そしてそれをくぐり抜け奥へ進んでいくと、様々なことに気が付く。まずその敷地面積。
詳しいことは分からないが、全部回ると確実に1時間以上かかるぐらい広さがある。また、中央の通りは迫力ある幹が特徴の大木が立ち並び、独特の雰囲気を醸し出している。
例えるならば、東京の明治神宮へと続く砂利道だ。
いつもは露店が立ち並び、田舎であるにも関わらず活気があるのだが、今年はその数も制限されまさに静寂であった … 。
1日も早い元の生活への回帰を願い、散歩を続けた。
歴史を感じる建造物
整備された一本道を進むと、2つ目の巨大な干支の置物が姿を表す。
ここでは手前の入れ物に向けて、小銭を放り投げるのだが、なかなか入らず皆が苦戦するエリアだ。ワーキャー盛り上がるゾーンで、一人で行ってもちょっと面白かったりする。
そしてその先にあるのが、拝宮。
この歴史を感じる建造物は、これまで訪れたどの神社よりも、厳かで神聖さを感じた。
いつまでも残っていてもらいたいと感じる建物で、なぜ金田一少年の事件簿の舞台にならなかったのか謎である。
その隣にある場所では、このように自らの干支の場所で、ご自身の年の数だけ石臼を叩く。一体何回叩いたか覚えていない高齢者続出だ。
数年前訪れた時は、推定80代の方々が集団で来ていた。80回以上×7人=560回以上石臼を叩く音は、私の脳を完全にトランス状態に陥らせた。
5つの摂社
こちらの境内に祀られる摂社は、実は全部で5つある。先ほどの石を叩きつけた隣の神明社、小笠原神社、金刀比羅神社。
鳥居をくぐり、その赤いお宮が特徴的な安志稲荷神社。
鳥居の上へ皆さん石を放り投げる様子が微笑ましい。石が上に乗ると願いが叶うという俗信は、一体いつの時代から始まったのだろう … 。
そして、池に写る弁天橋の綺麗なリフレクションで有名な、弁天社だ。
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全てが厳かで神聖さを際立たせているが(実はよく分かっていない)、私散歩マニア目線で言うと、これらの神社最高だ。
進む先々で坂のきつい山道を登ったり、隠れ家のように佇むお宮が現れたり、樹齢何年?と聞きたくなるような大木が現れたり、歩いていてまぁ飽きない。
とりわけ弁天橋周辺で見られる風景は、朝と夕方で全く異なり、日が暮れる時間帯はより独特な雰囲気を醸し出していた。
個人的にはこの夕刻の落ち着いた感じの方が好みかもしれない。
このような厳しいご時世だが、こちらの神社の巨大モニュメントに心励まされ(たくましくあれと)、自然風景に心癒された気分だった。
これから毎年干支の置物の写真は更新していきたい。皆様も是非加茂神社にお参りに行かれてはいかがだろうか。