「Apple スタッフ直伝」とあるが、私は Apple スタッフではない。 正確には「Apple スタッフが教えてくれたネットには載っていないデータの復元方法」だ。 先日、かれこれ 9年間アップデートし続けている、Numbers のファイルにアクセスしようとしたところ、”消失” してしまっていることに気付いた。 自分で消したわけではない。 なぜなら複数のファイルが “同時消失” してしまっているから。 こういった場合の対応方法は、 “iCloud にアクセス → 最近削除した項目 → ファイルの復元” が一般的だが、そこにもなかった。 なぜだ!? 問い合わせて原因と復元方法、今後の対策についてご教授頂いたのでシェアする。 【作業効率最大化】Apple Magic Mouse 2

 一般的な復元方法

私自身ファイルを間違って消したという経験はないのだが、一応消してしまったファイルの復元方法は存じ上げていた。

一般的に知られている対応方法は “icloud.com” にアクセス。

ログインして中に入り、該当するアプリケーション(私の場合は Numbers)を開き、最近削除した項目(Recently Deleted)にその削除されたファイルがあるかないかで、復元可能かどうかが決まる。

そして私の場合、そこに今回消されたファイル(達)はなかったのだ。

 隠された削除済ファイル

iCloud に影も形もなく、「絶対戻ってこないわ …」と絶望していた私の大事なファイル。

この後 Apple に問い合わせ、Numbers スタッフに取り継がれること数日、結論から言うと復元できた

【作業効率最大化】Apple Magic Mouse 2

まずはその手順から(理由は後述)。

先程の iCloud 内の Numbers 画面の右上に、ユーザーの名前が表示されているのが分かる。

そちらをクリックすると、「アカウントのセッティング」をはじめとする、いくつかの選択肢(ヘルプ、サインアウト)がある。

アカウントのセッティング」をクリック。すると、ユーザーの基本情報(Apple ID や保有製品、iCloud のストレージなど)が表示されている。

その画面の一番ボトムへスクロールすると、ファイル、コンタクト、カレンダーやリマインダー、はたまたブックマークの復元(Restore)が出来る項目が …

「まさか!?」

そう、こちらの一番上にある「ファイルの復元(Restore Files)」をクリックすると、iCloud 上には見つからなかった消されてしまっていたファイルが … 。

復元したいファイルにチェックを入れ、復元ボタンを押す。すると iCloud の Numbers にファイルが復元されているではないか!!

「良かった …」その一言だった。

ところでどうしてこんな形でデータが消されてしまっていたのか!?(参考になると思うので後述も読んでね)

【作業効率最大化】Apple Magic Mouse 2

 削除された理由

捉え方にもよるようだが、Numbers のスタッフさん曰く、「一時的に “はじかれて” しまっていた」ようだ。

iCloud の容量が減ってくると「iCloud 減ってるから有料で空き容量を増やさない?」と誘導してくる表示を見ることがあるだろう。

この時、もうこれ以上ファイルが記録出来ない状態に iCloud がなっていることが多いそうだが、新たなファイルの記録に対応するために、一時的に既存のファイルを “はじいて(消して)” 、新しいファイルを保存可能にしていると考えられるようだ(スタッフの方も定かではないみたい)。

しかし、そのはじかれたファイルもしばらくすると永久削除されることが予想されるため、消していないファイルが見つからない場合、本日私が共有した方法での復元を早急に行なうことが望ましいらしい。

 今後の対応

ちなみにエセ Mac 玄人の私は、「私のどこがいけなかったんすかね〜?」と田舎親父風にうかがったところ、やはり大事なファイルはローカル(パソコン本体)にコピーを置いて、二重(iCloud とローカル)に保有しておくのが望ましいようだ。

そこでもう1つ共有しておきたいのが、「デスクトップに保存=iCloudに保存設定の除外方法

近頃の Mac は、あらかじめデスクトップやドキュメント(書類)への保存が、iCloud への保存になるよう設定されている(写真上)。

良い面では大事な書類や写真がクラウドに保存され消失のリスクが減ること、悪い面ではすぐに iCloud のストレージがいっぱいになり、ファイルが保存出来なかったり、有料版への誘導があったりと、ユーザビリティ的にはよろしくないと思われる節が多い。

「大事な書類や写真がクラウドに保存され消失のリスクが減る」と言ったが、結果すぐにストレージが Max になって、私の事例のように “はじかれる” のであれば、本末転倒のような気がする。

「デスクトップに保存=iCloudに保存」設定を除外するには、

1. 「システム環境設定」の「iCloud Drive」にあるオプション(Option)をクリック。

2. 「デスクトップ&書類フォルダ(Desktop & Documents Folders)」のチェックを外す。

すると、ファインダにあるデスクトップ(Desktop)と書類(ドキュメント)が iCloud 欄から Favorites へ移動していることが分かる。

これにより、デスクトップや書類フォルダへのデータ保存は、ローカル(パソコン本体)へとなり iCloud にはされない。

こうしておくだけでも、PC のメモリが有効に使え、iCloud の容量に起因するトラブルは避けれらるだろう。 【作業効率最大化】Apple Magic Mouse 2 今回、初めて身に覚えのない事態に遭遇し、一瞬パニクったが、実際に問い合わせて解決することが出来て良かった。 皆さんの参考になれれば幸いである。 参考になった心の優しい方は、私が普段お伝えしている、兵庫県播州地域の散歩動画(播州鬼散歩)のチャンネル登録をお願いしたい。 LINK【日本昔ばなしで有名】小野市「橋の地蔵さん」を訪ねてみた 絶対だかんね!