兵庫県播州エリアには、播磨国風土記などにも登場する、1000年以上の歴史を持つ神社仏閣が多い。

これまで加西市や宍粟市など、その美しい境内や建物を数多くご紹介してきたが、最東部三木市にも有名な古刹が存在する。

LINK【播州の秘境】宍粟市

今回はその中でも最も有名な1つ、「大谷山伽耶院」のレポートだ。

紅葉が見頃の時期になると、県外からも多くの人が訪れる本当に美しい場所だ。



 大谷山伽耶院

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〒673-0513 兵庫県三木市志染町大谷410​​​​​​
無料駐車場:あり(モミジまつりの間は¥100の協力金)
お手洗い :あり

大谷山伽耶院は、志染町の山際にひっそりと佇む、1300年以上の歴史を持つ古刹だ。

現地まではやや道が細くなっているので、対向車との道の譲り合いに気をつけよう。

無料駐車場は仁王門を越えたすぐ先の右手と、本堂前にも開放されている。

秋のモミジまつりの際は、協力金¥100を支払うようになっており、募金箱が置かれているので忘れず払っていただきたい。



 歴史

三木市有数の古刹である伽耶院の歴史は古い。

現地にあるお寺の情報によれば、645年に法道仙人によって開基されたお寺で、1681年に後西上皇の勅により現在の名称になったようだ(その前は、大谷山大谿寺東一坊)。

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秀吉の三木城攻めなどで大火にも見舞われるなど、歴史上の災難も乗り越え、その後復興した本堂、多宝堂、鎮守社が国の重要文化財にも指定された歴史を持つ。

LINK播州最大の激戦地・上月合戦現地レポはこちら

新西国二十六番札所としても有名な場所で、神社仏閣巡りを趣味にする方々からの評価も高い。



 重要文化財

本堂へと繋がる大きな正門を越えると、見えてくるのが …
この「入山料 草ひき十本」の文字。

他にも様々な場所で、ご住職のユーモアの高さがうかがえる。

そして、奥へ進むとまず視界に入る建物が本堂。

中へ入ると平安末期に作られた、迫力ある毘沙門天が待ち構えている。

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さらにその先には多宝堂や鎮守社があり、その建築物の美しさにため息が漏れてしまう。



1つ1つが重要文化財として大切に保存されており、播州や三木市の歴史と照らし合わせながら散策すると、よりこれらの重要さが理解出来た(気分だ)。
播州の古刹に但馬国の城主が寄進(金銭・物品を寄付すること)したとは … どういう繋がりだったのか気になる … 。



 紅葉の名所

歴史の古い伽耶院は、紅葉の名所としても知られている。

実際、敷地全体がモミジの木々で包まれており、紅葉の季節だけでなく、新緑の季節においてもその景色は見事である。



夏から秋にかけての紅葉のグラデーションは、芸術のような世界に包まれていて、是非とも見ていただきたい風景だ。

今年は初夏、夏の中頃、秋と伺ったが、毎度異なる景色に私は絶句した。



 美し過ぎる小川

そして、この伽耶院へ来た際に、絶対に見逃してはいけない場所がもう1つ。

それは納経所へと続く石垣の向かいから(上の写真)、下へと降りるとそれはある。

伽耶院の向かいには小さな小川が流れているが、その場所はモミジを含む木々に包まれており、とても美しいリフレクション撮影が出来る場所としても知られる。

季節が変わるとその景色も一変し、夏と秋ではまた異なる撮影が出来るだろう。



私はいつもタイミングが合わず、まだ真っ赤に染まったこの場所を見たことはなく、これからも通い続けるだろう。

播州を代表する古刹・伽耶院散歩の様子は映像にも残してあるので、よろしければご視聴いただき、旅の参考にしてもらえれば幸いです。

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LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地