紅葉の名所とされる東山公園(たつの市)。
苔むす一体についての記事で、シシ神の森に現実逃避された方も多かっただろう(私)。
そして、その風光明媚な緑のトンネルの隣にあるのが、「不動の滝」と呼ばれるあの “宮本武蔵” も修行した場所だ。
滝マニアの人も「知らなんだ(知らなかった)」という穴場である。
不動の滝
〒679-4313 兵庫県たつの市新宮町新宮
無料駐車場:志んぐ荘の向かいにあり(数十台駐車可能)
あ手洗い:あり(公園内)
不動の滝は地図上では「宮本武蔵修練の滝」と表示されており、歴史好きの好奇心をわきたてまくる。
場所は前回の記事でご紹介した東山公園の中にあり、緑美しい遊歩道を道なりに進むと看板が見えてくる。
滝はその通りのすぐ隣にある。
滝への道
東山公園の美しすぎる散歩道を進んでいると、左手から水の滴り落ちる音が聞こえてくる。
水量が多かろうと少なかろうと、明らかに滝の音だ。
もはや見る必要もない、「考えるな感じろ」というやつだ。
あの宮本武蔵も修練したという滝だ。
とてつもなく激しい水量、横幅、落差の滝であることが予想される。
入るわけでもないが、身を引き締めて突撃する … うぉりゃあぁらぁ ….
不動の滝
こちらが不動の滝。
かなり質素と感じられた方も多いことだろう。しかし、これでも長雨が続いた直後の写真である。
言うまでもなく、雨が降っていない水量の少ない時期は、「ちょろちょろちょろ」と可愛らしい滝になるのだ。
不動の滝(宮本武蔵修練の滝)
地元神宮町の人から「犬がえりの滝」の愛称でしたしまれ
昔は狭い小嵐渓流沿いの山道の途中にたちふさがる
名前のとおり犬も登れない大変けわしい岩肌を
流れ落ちてゆく滝でした。
真夏でも落ちる水は大変冷たく、冬はつららの下がる
きびしい荒修行の滝でした。
それにちなみ今では不動明王がまつってあります。
不動明王
不動の滝の水に手を触れ、かつてここで修行した武蔵に自分をシンクロさせた後は、さらに道なりに奥へと進んだ。
「ここはパワースポット!?」
と思ってしまうような、迫力ある岩(崖)の元には、不動明王の石像がまつられている。
この神聖な地をお守りしているのだろうか … 。
不動の滝自体はこじんまりとしているが、周囲の風景、宮本武蔵の歴史などとともに、様々な楽しみ方の出来る場所である。
皆様も是非こちらで修練してみてはいかがだろうか。