約8,000株ものあじさいが、猪篠地区を取り囲むように植えられ、一面広がる田園風景とのコラボは、まさに “絶景” の一言だった。
あまりにも雰囲気の良いこの町に、ゾンビの如く数時間ふらふらと徘徊してしまったが、私はその後さらに奥にある、「奥猪篠」というエリアへと向かった。
なんとこちらには、播州一とも言われる「棚田」が存在するというのだ。
猪篠

無料駐車場:チェーン着脱場。普通自動車で20台分以上のスペースがあるが、大型トラックの休憩所でもある。
奥猪篠へ20〜30分の散歩を楽しみたい方は、前回ご紹介した国道312号線沿いにある、「猪篠駐車場(チェーン着脱場)」がおすすめだ。
そちらから北へ歩き、「猪篠」にある信号を右折し、ひたすら進んで行くと奥猪篠に向かう。
棚田とあじさい

奥猪篠に向かっていると、「あれ?これも棚田じゃない?」と首をかしげてしまうほど、田園風景が美しいエリアが現れる。
こちらは棚田ではないようだが、山へ向かって傾斜となる地形のため、上からは段々畑のように(これは段々畑なのか?)遠くまで見渡せる。
こちらにもあじさいがあちこち植えられているため、それを手前に見渡す風景は … まさに、息をのむほど素晴らしい。
奥猪篠手前の …

そうして段々畑(多分)エリアを通り過ぎ、さらに道なりに進むと、「八幡神社」という歴史と風情を感じる立派な神社が左手に。
いくつもの巨大な杉の木が並ぶ、素晴らしく趣のある場所には、お手洗いと駐車場があった。

ローカル版伊勢神宮のような雰囲気さえ醸し出す。
奥猪篠の棚田

八幡神社を過ぎ、道は二手に分かれた。
まず道なりに山側へ進んでいくと、今度は先程までの田園風景とはまた異なる景色が … 。
外構を石垣造りにした田畑が現れ、坂を登り上から覗くと …

どうやら時期的には少し早かったようで、これが全て水が張られた田んぼだったと思うと、その景色をイメージしただけで気絶する。
そして今度は、八幡神社を少し過ぎた所の、二手に分かれた道の右側を進んでみた。

同じく坂を登ると、今度は上から下まで水の張られた田んぼが広がっていた。
どうやら奥猪篠はこの辺り一帯を示すようで、棚田が見られる場所は数カ所あり、時期によってその光景が異なるようだった。

上の方の棚田は、6月中旬でもまだ畑の状態だったので、本格的な一面田園状態は7月前後からだろう。
今回は、兵庫県神河町猪篠へあじさいを見にやってきて、こちらの奥猪篠まで足を伸ばした。
しかし、猪篠地区は穴場がまだまだあるようで、また近々やってくる必要があるようだ。
「日本一のあじさいの里づくり」を標榜する神河町、今年残り半年のうちに、まだ世には知られていない穴場を散策したい。