冬になると播州民は主に西側へ遠征して、牡蠣を楽しむ。播州地域には龍野の御津や、相生、赤穂の坂越など、牡蠣の産地で知られる場所が沿岸沿いに立ち並ぶ。

いわゆる播州西部オイスター戦争だ。

ちなみに最近では、高砂市もこの牡蠣の養殖に力を入れているらしく、この西側の牡蠣陣営に勝負を挑んでいるようだ。三国志風に言うと “西伐” とでも言えようか。

ところで、この赤穂、相生、龍野では、様々な飲食店が牡蠣を振る舞っているが、一体どこがコスパ的にオススメなのだろう?と、ここ数年私は様々な場所を試してみた。

そして分かったのが、相生にある「大豊」という海沿いの焼き牡蠣専門店が、一番コスパが良かった。いわゆる焼き牡蠣食べ放題専門店だが、籠いっぱいの牡蠣が運ばれて時間設定が自分で可能だ。

どのコースを選ぶべきか含め、本日は指南したい。


 大豊

Photo: 大豊

電話番号:0791-22-6777

(料金)
45分:¥1,800(大人)・¥1,000(小人)
・60分:¥2,400(大人)・¥1,250(小人)
・90分:¥3,000(大人)・¥1,500(小人)

・ホタテ :¥300
・あさり :¥200
・イカ  :¥250
・えび  :¥150
・ハマグリ:¥500(2個)
牡蠣飯 :¥500(牡蠣汁とのセット)

 予約必須&巨大駐車場

まず大豊は週末めちゃくちゃ混雑する。電話(0791-22-6777)での予約は絶対の絶対にやっていった方が良い。ちなみに私は土曜日に突撃アポなし訪問して、1時間半この何もない海沿いをふらつくハメになった。

店舗の向かい側にある駐車場は、40〜50台停められるくらい広いので、そちらに関しては心配いらない。予約していた時間が来たら、この火起こししている場所の隣の店舗内受付に申し出よう。 



 縮まらない牡蠣焼き

希望コースを伝えると席へ通され、いよいよ牡蠣焼きがスタートだ。オレンジ色の籠にいっぱいの牡蠣が運ばれてくるが、食べ干したらなんとおかわり自由らしい。

「そんなに食えね〜よ」

と序盤に感じるほどの量である。牡蠣の焼き方は各席に紙が用意されているが、あえて言うと最初に平べったい方を下にして焼き、殻が少し開いたら裏返し、十分に開き出したら取って食べる。

【お家で牡蠣剥き】日本製業務用オイスターナイフ

このように大豊で出される牡蠣は焼いても縮まらず、プリっぷりだ。これはヤバイ。ちなみに用意されている調味料は、ポン酢とゆずぽんとレモン汁だ。

牡蠣は美味いが正直それだけだと飽きる。

炭火がバチッバチッと跳ねて、机の周りは灰まみれになるがそれもまた趣がある。最初は難しそうに思えた牡蠣の炭焼きも10分ほどたてば要領を得て楽勝になる。

しかしこちらの牡蠣は美味いしデカい!!食べ応えと言う意味では絶対に損はしないだろう。さすが人気店。

 おすすめ

こちらでは多くの人が60分コースを注文する。私も最初はそのうちの一人だった。そうして回を重ねるごとに分かったのが、45分コースで十分牡蠣を堪能出来るということだ。

とりあえず網いっぱいに牡蠣を乗せてどんどん焼いていけば、45分でも相当食べれる。正直、牡蠣焼き&食いに集中出来るのは40分くらいだ。

また、確かに牡蠣は美味いが、如何せん調味料がポン酢だけなので飽きる。なので、マヨネーズやバター、七味なんかを持ち込んで食べるのが良いと思う。調味料の持ち込みは大丈夫なようだ。

ちなみに、こちらは基本如何なる持ち込み禁止で、水やお茶などの飲み物も持ち込むと厳しく注意される。店員の対応もかなり塩対応なので、接客などには期待せず「牡蠣を食らう」ことに集中しよう。

話をコースに戻すが、やはり焼き牡蠣を何十個も食べ続けると飽きる。それは調味料を持ち込んでも同じだろう。なので、短めの45分にし、集中して無心で牡蠣を堪能する。

そして、そろそろ飽きて来た頃にオプションアラカルトの「牡蠣ご飯&牡蠣汁¥500」でしめる。こちらも最初に注文すると冷たいのを出されるので、40分経過頃に受付へ申し出ると良い。

集中力が保たれる45分くらいの時間設定で、締めに牡蠣ご飯&牡蠣汁セット¥500を注文。こちらがコスパ最強大豊をさらにコスパ最強にする方法だ。

近々私も再訪予定だ。もうこちらに何回行っただろうか …. 。