私は週に1回もつ鍋を食べている。

これを言うと、「嘘つけ〜」「大げさ〜」「話盛りすぎ〜」「クソ野郎〜」「お前の母ちゃんデベソ〜」など罵詈雑言が飛び交うが、ガチだ。外食と自炊もつ鍋を組み合わせる、生粋のもつ鍋好きなのである。

播州地方には加古川、加西、たつのなど新鮮な牛肉やホルモン料理を食べられるお店が多い。私もこれまで数十件のお店でもつ鍋を食べてきたが、美味しいお店はやはり多い。

一方で、一般的にもつ鍋はもつの脂が溶け出して、最後の方は結構胃がモタれるというのが常だと思う。醤油や味噌系であれば、味が濃くなってさらにモタれる。

そんな脂ギトが苦手で、もつ鍋を避けてきた人におすすめしたいのが、高砂市にある「もつ鍋専門店うをきち」の炙り塩もつ鍋だ。

これ食べたらもうヨソでもつ鍋食べられへん。



 うをきち

もつ鍋専門店うをきちはお昼と夜でその業態が異なる。お昼は「讃岐麺うをきち」として、香川県で修行をした大将のもちもちうどんで有名なお店だ。

近くには JR 宝殿駅があるので徒歩でのアクセスも可能。お店の前に5〜6台が停められる駐車場もある。

ちなみにもつ鍋は夜の部のみなのでご注意を。

 規格外の野菜量

見よこの老舗感。

ノリでもつ鍋を提供している街のチェーン居酒屋達よ、これが専門店の出で立ちだ。この品がありながらもややこじんまりとした入り口とはうってかわって、内部は相当広い。

掘りごたつのテーブル席が全部で7つ(大人数席1つ含む)と結構なキャパだ。

私はうをきちさんを訪れるとまずフライドポテトを注文する。このフライドポテト …. まじで美味い。大きめにカットされたポテトに、コンソメだろうか? 何かスパイシーなものがまぶされ、カリカリに揚げられている。

美味すぎる、そして熱すぎる。口の中火傷必須だ。

そしておりゃー。

これが私が是非食してもらいたい、もつ鍋専門店うをきちさん秘伝・炙り塩もつ鍋(税込み¥2,090)だ。ちなみに、これ2人前だよ。4人前とかじゃないよ。

大量のもやし、ニラ、豆腐、白菜が盛られ、こんなに野菜を食べられるもつ鍋は他にない。断言する。はっきり言って、もつが入ってなくても食べに来るかもしれないレベルで野菜を食べさせてくれる。



 黄金スープと炙りモツの香り

もつ鍋はお店の方が頃合いを見て調理(野菜を浸したり)して下さる。時々店主のお母さんがいらっしゃるが、何とも言えない温かい接客をして下さる。

野菜がスープを吸い込むと、あの山盛りだった野菜達はこのように落ち着く。

そして出させるのがこの黄金スープ!!!

皆さん、これがもつ鍋のスープだとお分かりか?この透明のお出汁の正体、それはなんと加古川和牛のミノらしい!! ミノでこんなに良い出汁が出るのか!?と、衝撃の飲みやすさとなっている。

やや塩味が効いているが、無論美味い。

そしてこちらが、メインディッシュの中のメイン炙りモツだ。こちらはお鍋が提供される前に、店主によって炭火で火を通し、余分な油が落とされているのでとにかくすっきりとした味わい。

さらに、炭火の香りがもつだけでなく野菜にもついており、先ほどのコクのあるスープと合わさって何とも言えない美味しさに仕上がっている。

あれだけすごい量だったが、あっさりしたお出汁のおかげで箸が進む進む。気づけば鍋の中が空っぽだった。記憶が飛んだ感覚だった。その後は麺を投入し、〆まで堪能(麺はもつ鍋に込み込み)。

うをきちのもつ鍋食べてから、他のお店で注文出来なくなった(ガチ)。皆さんも是非食してみてはいかがか。