今年の夏は兵庫県の日本海側へ行く機会に恵まれた。

その兵庫県最北端エリア(豊岡、香美町、新温泉町)は、*”山陰海岸ジオパーク” と呼ばれる、貴重な地形・地質遺産を有するエリアに属す。

これらの町からは、日本海の雄大な景色と共に、興味深い岩場や洞窟を多数見ることが出来るのだ。

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そして、そんな山陰海岸ジオパークの中でも、穴場中の穴場と呼ばれる場所が香美町にある。

旧余部鉄橋のあった「空の駅あまるべ(道の駅あまるべ)」だ。

凄まじく高い山陰線の駅は、日本海の絶景が見れるだけでなく、列車転落事故のあった歴史を学ぶ機会にもなる。

*山陰海岸ジオパーク … 日本列島が大陸の一部だった時代から、日本海形成に関わる火成岩類や地層、海水準や地殻の変動によって形成された、リアス式海岸や砂丘をはじめとする、多彩な海岸地形など、貴重な地形・地質遺産を数多く観察できるエリアのこと。



 道の駅あまるべ

〒669-6671 兵庫県美方郡香美町香住区余部1723-4
営業時間:9am ~ 6pm
駐車場:あり(第一&第二で50台以上)
お手洗い:あり(水洗)

空の駅あまるべを訪れる際は、その目の前にある道の駅あまるべに車を停めることが出来る。

無料駐車場は第一&第二とあり、50台以上駐車可能で。

お手洗いも水洗で、道の駅の中にはお食事所もお土産の売店もある。

なんともありがたい場所で、私も海岸沿いをドライブする際はよく利用させてもらっている。



 旧余部鉄橋

そしてこの場所が知られる理由は、ここがあの “旧余部鉄橋” の跡地であるためだ。

余部鉄橋は明治末期に、“東洋一の橋梁” として建設され​​た土木遺産で、山陰線を結ぶ非常に重要な役割を果たしてきた。

一方で、開通当初より日本海沿岸の厳しい気象条件によって、列車の運行が乱されていた(列車の遅れや運休等)。

そして、1986年には突風にあおられた回送中の列車が、鉄橋の下にあった水産加工工場と民家に転落し、多数の死傷者を出す惨劇に見舞われた。

その後、紆余曲折あり、2010年に現在のコンクリート製橋梁となった。

道の駅前には、その鉄橋の鉄骨の一部や、鉄橋の歴史を語る解説看板も設けられ、明治時代に完遂されたその建設の凄さが分かる。

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さらにこの場所に興奮させられるのは、山陰線あまるべ駅がある空の駅(地上約40m)まで、スケルトンのエレベーターで行くことが出来る点だ。

LINK【映像】スケルトンエレベーターからの眺望

余部クリスタルタワーと呼ばれるこのエレベーターからは、残された旧余部鉄橋の橋の部分を見ることができ、わずが45秒で空の駅(展望施設)に到達出来る(しかも入場料無料)。

そして、この空の駅がなんともロマンに溢れる。

旧軌道の上を歩いて展望施設へ行くことができ、また実際にここから山陰線に乗って、豊岡方面や鳥取方面へと、車窓の旅を満喫出来たりもする。

LINK【映像】鳥取方面の山陰海岸ジオパークの様子

ここから眺める日本海、山陰海岸ジオパークの複雑な入江風景と相まって、美しいことは言うまでもない。

兵庫県北部きっての穴場観光地・「空の駅あまるべ(旧余部鉄橋跡地)」は、明治の土木技術を目にでき、一方でこの地の悲しい歴史を忘れないための、歴史的にも重要な場所でもある。

兵庫県北部を訪れる際には、是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。

現地の様子はいつも通り映像にも残してあるので(私の祖母との思い出をミックスさせています)、よろしければご視聴下さい。

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