これまで播州鬼散歩では、山、川、木々、池など自然に関するものをお伝えしてきた。そして、本日は新たなカテゴリーに突入する。

みんな大好き「滝」である。

播州地域にはテレビで取り上げられるような、「ど迫力」もしくは「神聖」などの言葉が似合う滝は少ない。

LINKって言ってたら神河町の龍軍の滝がテレビで取り上げられました

しかし、あまり注目を浴びない場所ほど、意外にもそんな滝は存在する。

神崎郡福崎町にある七種(なぐさ)の滝

山川に囲まれた散歩が楽しめ、かつフィナーレとなる3つの滝は、「播州最強滝三兄弟」の称号に値すると私は考える。

そんな極上滝ツアー(散歩)の様子を本日はお届けしたい。現地の様子は是非動画の方でもご確認いただければと思う。

LINK【映像】七種の滝への散歩の様子はこちら(駐車場、お手洗い情報等)



 七種の滝

〒679-2218 兵庫県神崎郡福崎町田口700-1
無料駐車場:あり(10〜15台程度)

七種(なぐさ)の滝へは、「七種山登山者駐車場」で車を停めることができる。
福崎町立青少年野外活動センターのメインビルを抜けると、すぐ左側に登山者専用の無料駐車場が見えてくるだろう。

無料駐車場はこの先にもいくつか設けられているが、道幅が狭いのと、このサイトは「散歩」がテーマであるためスキップしておく。

いや、やっぱり触れておこう。この先は山門前に5台、さらに先の鳥居前に4台停められる駐車場がある。途中公衆トイレもあり、なんとも至れり尽くせりな散歩コースだ。

ちなみに七種の滝はこの付近にある滝の総称で、雄滝・雌滝、以下48滝あるといわれている。

LINK【映像】七種の滝への散歩の様子はこちら(駐車場、お手洗い情報等)



 整備された緑の道

七種の滝までの道のりは、いくつかある七種山ハイキングコースの1つと同じであるが、アルファルトで整備されており非常に歩きやすい。

1つ目のメイン滝である虹ヶ滝までは、舗装された坂道を登る快適な散歩が楽しめるだろう。

この散歩道は、隣を流れる七種川の水の音を楽しむことも出来る。特に雨が降った翌日の水量が多い日は、リラックス効果抜群の水音が辺り一面に広がる。

そこにずっと立っていたくなるなるような感覚に陥り、私は実際3時間くらいこの辺りをウロウロしてしまった。

その水音の様子は動画の方でご確認いただきたい。動画を再生して、目をつぶり、擬似散歩体験をお楽しみいただけるだろう。

LINK【映像】七種の滝への散歩の様子はこちら(駐車場、お手洗い情報等)



 虹ヶ滝

そうして30分程緑に囲まれたなんとも気持ちの良い散歩を楽しむ。

そしてまず見えてくるのが、3兄弟の末っ子「虹ヶ滝」だ。

滝に行き着く前にそびえる、鳥居や木製の橋の神聖な雰囲気に圧倒されるが、その奥を流れる滝の勢いに胸がときめく。

「すげ〜」 

童心に帰った私は滝の水に触れようと、右手を伸ばしアプローチしてみる。気付けば靴がビショビショでテンションは半減する。

ちなみに私は何度かこちらへ来ているが、多くの方がこれが七種の滝(雄滝)だと思い引き返されている。ここからさらに階段を登り道を進んだ先に、次男坊と長男滝がおられるというのに。

ここから道は若干山っぽくなってくるので、高齢の方や足が不自由な方は、十分気をつけて登られよ。

【誰でも美しく撮れる】Sony RX100M7(高級コンデジ最高峰)



 八龍滝

虹ヶ滝から歩くこと5分、次に見えてくるのが「八龍滝」だ。

先ほどの滝とはまた形が違い、よりそのシンプルさが際立つ。

私はどうしてもこの滝を正面から撮りたかったのだが、岩肌広がる向こう側へジャンプする必要があった。しかーし、雨の日の翌日でその岩肌はビショビショ。絶対に滑るやつ。

私の靴は普通のスニーカー(すでにビショビショ)。絶対に滑るやつ。

小刻みに震える足を抑えながら、

「自分は播州には穴場が多いことを、もっと世に知らしめる責任があるんだ」

と、戦場カメラマンばりの使命感に駆られ、カメラを突き差した三脚と共にホップ、ステップ、ジャンプ。

見事着地成功 … した後、さらにホップして私は体制を崩す。三脚ごとカメラを岩肌に強打させ(ボディが欠ける)、ズボンも濡れ、手の平も泥まみれで、心臓バクバクいうシュールな結果に終わった。

ちなみに撮影した正面動画は、特筆すべき点のない普通の滝の動画だった。いわゆるハイリスクローリターンというやつだ。

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 雄滝(七種の滝)

八龍滝で心身ともに疲弊した私は、気を取り直して最後の長男滝「七種の滝」へと向かう。そして、歩くこと5分。

すぐにそのラスボスへ到達する道を発見する。

木の枝が交錯し、また水で濡れ足元の悪い岩肌が続く。若干躊躇するも勇気を出してその道を進むが、進入口手前右に階段があったことが少し気になる。

ようやく滝の真下へ到達すると、すぐにその滝の壮大さに目を奪われる。

この名勝七種の滝は県下八景、県観光百選、近畿観光百選に選ばれ、滝の落差はなんと72m もあると「福崎町観光協会」のHPに書いてあった。

しかし、本当に迫力のある見事な滝で、播州の民は絶対に見ておくべき絶景だと思う。

大満足で引き返すもつかの間、あることに気づく。先ほど触れた入り口手前の右側にある階段を登れば、スイスイとこのベスト撮影ポイントまで行けたのだ。

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最後は丁寧にもロープまであり、私が通ってきた道はただの危ないルートだった。まぁそれはそれでスリルがあり良かったが … 。

七種の滝はこれら以外にも、小さな滝が多数存在する。それらを探すのもまた福崎町開拓の醍醐味かもしれない。しかし、その中でも特に虹ヶ滝、八龍滝、雄滝の3兄弟だけは鬼散歩的に見に行っていただきたい場所だ。

それぞれが異なる風貌をしていながらも、滝としての迫力を各々が十分兼ね備えている。

こんなに迫力ある三兄弟は、この世でダルビッシュ三兄弟か七種の滝三兄弟くらいのものだろう。

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LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地