2022年、播州の歴史を学び直すことを目標に掲げ、そのための活動として “城跡” 訪問を重点的に行うことを決めた。

かつて播州一円を治めた「赤松氏城跡」と呼ばれる場所を手始めに歩き始めたが、今回はその第二弾だ。

LINK【赤松氏城跡】姫路市置塩城跡

国の史跡にも指定される、兵庫県相生市にある「感状山城跡」を訪ねた。

非常に整備された城跡で、手軽に立ち寄れる場所なので、播州の歴史を紐解くのに必訪の山城と言えるだろう。



 感状山城跡

〒678-0091 兵庫県相生市矢野町瓜生909
無料駐車場:あり(数十台駐車可能)
お手洗い:あり(登山口に水洗トイレ)

感状山城跡は、「羅漢の里」と呼ばれる一帯(アウトドア施設や渓谷などを含む)に位置し、無料駐車場や水洗トイレが完備される非常にありがたい場所だ。

矢野町に入るとやや道は狭くなるが、車幅のある私の車でも十分通行出来たので、アクセスは問題ない。

 歴史を学べる

今回かなり久々に感状山城跡へやってきたが、以前と異なっていたのが至る所にこの城跡の歴史を語る掲示板があった。

こちらは西播磨の山城プロモーションに取り組まれる、「西播磨ツーリズム」さんの取り組みで設けられたものだが、私のように歴史をきちんと勉強しなかった者にとって、大変ありがたい復習の機会でもあった。

西播磨エリアの山城を学べるアプリもリリースされているようだ。

これらの説明をしっかりと読んで入城(跡)すると、また充実した散策が楽しめることは言うまでもない。

赤松氏城跡として国の史跡にも指定されているので、播州エリアの観光名所としてこれからさらに人気が出ることを望んでしまう。



 整備された登山道

標高301mの感状山城跡は、登山口からしばらく整備された階段が続く。

かなりの段数であるため、そこそこ息が切れるかもしれないが、登りやすさで言うと満点がつけられる。

登山道の途中には、このようにベンチとテーブルも備えられている。

小休止やお昼ご飯を食べながら自然を楽しむことが出来るだろう。

そして、城跡の入口まであと120mとなったところで、道は岩場へと変わりそこから5分少々で城跡入口へと辿り着く。



 破壊なき城跡

城跡入口に着くと、まず見えるのが「物見岩」と呼ばれる、ゴツゴツした岩の隆起だ。

ここから武将達が下を見下ろしていたのだろうか … 。

そこから奥へ進んで行くと、井戸跡や石垣、当時のまま保存されている石材が多数見受けられる曲輪へと続く。

物見岩からは、南曲輪群、南II曲輪、北II曲輪、I曲輪と続くが、城跡だけでなく、上へ進むと視界が開けることで城下村や播磨灘を一望出来たりと、絶景を楽しめるという点でも楽しい散歩になるだろう。



赤松氏三大城跡の1つだけあり、この感状山城跡も非常に範囲が広く、山上で町が栄えていたことは容易に想像できる。

登山自体は標高が低いため短時間で終わるが、城跡散策は最低30分は見ておいた方が良いだろう(本当に広い)。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ソニー α7 IV ボディ [ILCE-7M4] 《納期約3−4週間》
価格:299000円(税込、送料別) (2022/4/2時点)

 伝説

感状山城のその名前は、赤松円心(めっちゃ強かった武将)の三男・赤松則祐が、父親に呼応し新田義貞の軍勢を50余日足止めさせ、城主・赤松則祐が足利尊氏に “感状” を授かったことに由来する。

​​ちなみにこの話は、赤松円心の本拠地であった「白旗城(兵庫県上郡)」レポの回で詳しくお話したい。

兵庫県播州地域が、ある時代のマイルストーン(重要な出来事)中心地になったことは、地元民にとっては誇らしいことだ。

こちらの城跡の様子は映像に残してあるので、よろしければご覧いただきたい。

👹  播州地域の自然風景や、その中を散歩する様子を、動画でも記録しています(YouTube)。ご参考いただき、少しでもお役に立てたなら、チャンネル登録していただけると嬉しいです。👹

LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地