かつては多くの買い物で賑わった姫路市飾磨にあるジャスコ。現在はほとんどの店舗が営業をやめ、その建物は奇妙な廃墟と化し負の遺産化している。

多くの人が「なぜこの場所を潰して新たな商業施設やスーパーマーケットにしないんだ?」と疑問を投げかける一方、「こんなにも昭和の雰囲気ある建物を潰してしまうのか?」と経済事情無視で個人的には思ってしまう。

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それくらい、夜中ここに来れば独特な雰囲気と、かつては栄えた昭和の歴史を味わうことが出来る。

雨が降る日の夜には、ちょっとした肝試しを楽しむことができよう。



 飾磨ジャスコ跡

飾磨ジャスコ跡は山陽電鉄飾磨駅からほんの数分先にある、かつて栄えたショッピングモールだ。現在は1〜2店舗が営業しており、それがこの廃墟の残る理由だという噂もある。

それでは、昼間と夜間で全く違う顔を見せる様子を見てもらおう。

夜11時以降の訪問がおすすめだ。

 コインパーキングの薄明かり

元々来客用の駐車場だった場所は、コインパーキングと一部月極駐車場となっていた。その入り口の明かりが辺りを灯してはいるが、ジャスコ跡までは届いていない。

遠くから見ればその様子がまたなんとも不気味である。

パーキングの入り口を乗り越えビルそのものに近寄ると、建物がいかに大きいかに気付く。数十と立ち並ぶかつて運営されていた店舗の看板が、この場所の衰退を生々しく物語っている。

当たり前の話だが、電灯などの明かりは建物内に一切なく、月明かりを頼りにするしかない。しかし、なぜこの誰も来ない場所に自販機が置かれているのだろう … 。

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 暗闇と雨音の響く廃墟

ひとたび中に入ればそこはもう真っ暗闇。流石に真っ暗闇の写真を載っけるわけにもいかないので、長秒露光で撮影した写真を掲載したが、実際はこれよりもずっと暗い。

建物の中はアーケード造りで雨が当たらないようになっている。しかし、その屋根に当たる雨の音がこの空間をさらに怖くし、まるで一人肝試しだ。

動画を見ていただければ分かるが、ここを5分ふらつくだけでも勇気がいる。

気のせいか、向こうの方に人の姿が見えたような …

真夜中散歩におすすめのスポットである …