時代の流れで都市部に人が集まり、残念ながら地方路線は苦境に喘いでいるようだ。
播州地域にはいくつもの廃線跡が存在するが、現在は散歩道として活用されている場所が多い。
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その中でも特に有名なのが、「三木鉄道(旧国鉄三木線)廃線跡」だ。
田園風景に囲まれた廃線跡として、多くの地方メディアに取り上げられることも多い。
今回はそんな三木鉄道廃線跡散歩の様子をお届けする。
三木鉄道記念公園
〒673-0433 兵庫県三木市福井2丁目12−42
無料駐車場:あり(公園前)
お手洗い:あり
三木鉄道(旧国鉄三木線)散歩のスタート地点は、三木鉄道記念公園という場所をおすすめしたい。
この場所は現在公園として、お年寄りがゲートボールをしたり、子供達のために遊具が建設されていたり、地域の人々にとって憩いの場となっている。
そんな地域と溶け込んだ様子を感じながら、徐々に廃線跡の雰囲気を楽しんでいただきたいのだ。
残る鉄道の記憶
記念公園が地域の人々のコミュニティの場と化した一方、人々の生活を支えた三木鉄道の記憶を風化させない取り組みも行われている。
三木鉄道散歩はそんな場所から西の加古川方面へと歩いていく。
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ここから三木線の駅であった別所駅を目指し、一本道をひたすら進んでいく散歩の始まりだ。
絶対道をそれることはない一本道なので、アクセスについては心配はないだろう。
別所ゆめ街道
そんな別所駅まで、そしてそこから続く旧石野駅 → 下石野駅 を歩く遊歩道は、「別所ゆめ街道」と呼ばれ、地域の人々に親しまれる “散歩道” として現在は活用されている。
私が特に好きな季節は、7月。
田植えを終え稲穂が成長する頃には、辺り一面が緑の世界に変化する。
森の中とはまた違った、青々とした世界を堪能出来るのだ。
旧駅舎の休憩所
駅舎にはお手洗いがあり、その前には無料の駐車場や歴史を記したモニュメントが建てられている。
廃線跡の雰囲気だけを味わいたい方は、直接これらの休憩所へやって来るのが良いだろう。
駅舎の前には線路と線路石が並べられており、その上を歩くとなんだか懐かしい気分に駆られてしまった(昔高校時代、線路の上を歩いていて担任の先生にこっぴどく叱られた経験がある)。
周辺施設
三木鉄道散歩を語る上でもう1つ外せないのが、周辺施設。
別所ゆめ街道周辺では、美しい田舎風景だけでなく、地域の農作物を購入出来る販売所があったり、食事がとれる場所もある。
特に別所駅西北のいなみころさん(うどん屋さん)は、特産物も販売されていたり、美しい建物で広々と食事出来ることから有名だ。
私も以前こちらでおうどんをいただいたが、甘みのあるスープが散歩後の鬼の体に染み渡り、その後また別の場所を歩くという歩く活力を与えてくれた(うどんの写真は撮り忘れた)。
天下人・豊臣秀吉ともゆかりの深い三木市は、景勝地や歴史的建造物だけでなく、廃線となった場所さえも最高の散歩道に変えてしまっている。
素晴らしい!
皆様も是非一度お歩き下され。
別所ゆめ街道の様子は動画にも残しているので、よろしければご視聴下さい。
LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地