「相坂トンネル」だ。
この場所は昔悲しい事件があったことなどから、心霊スポットとして夜間に来られる人も多いそうだ。
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しかし、その実像は大きく異なる。
大正の雰囲気を色濃く残す、人々の生活にはなくてはならない、ライフライン的存在なのだ。
相坂トンネル

〒679-2154 兵庫県姫路市香寺町相坂
駐車場:なし
トンネル:全長約70m、高さ2.9m、道幅2.45m
相坂トンネルは「愛が栄える町」のスローガンを掲げる、同町相坂村にあるレンガ造りのトンネルだ。

その昔、香寺町相坂から須加院地区へと続くこの場所は、険しい峠を越す必要のある山道だったそうだ。
その解消のため、1919年(大正8年)にトンネル開通工事が開始され、1921年(大正10年)に完成し、人々の交通の便を劇的に向上させた、”伝説のトンネル” なのだ。
現在でも利用されているので、通行中に反対側から車が来ることもしばしば起こる。
その場合、車一台分しか通れないため、片方がバックする必要があり、かなり焦る(経験者は語る)。
大正香るレンガ造り

冒頭でも触れた通り、相坂トンネルはその薄暗い雰囲気と、過去にあった悲しい事件(そこは割愛)のため、 “心霊スポット” として有名である。
しかし、実際徒歩でこのトンネルを通ってみると、100年前にできたとは思えない感動がある。

レトロで風情がありつつも、美しいアーチが描かれた(イギリス積みと呼ばれる構造のようだ)、素晴らしい建造物であることが分かるからだ。
私が散歩している間にも、多くの車や原付バイクが往来し、100年経った今でも人々にとって欠かせない存在となっている。
大正時代に出来上がったものが、令和になっても利用されているこの事実に、私は大正浪漫のようなものを感じてしまった。

また、トンネル周囲は竹林に覆われ、このレンガ造りのトンネルと風景的にも非常にマッチしている。
播州の歴史に興味があるお方は、是非一度こちらを訪れてみられ、先人達が未来に残した “作品” に触れてみてはいかがだろうか。
現地の様子やトンネルについては映像を残しているので、よろしければご覧下さい。
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