コロナ禍で心疲れる昨今、都会に出れば感染リスクが高まるため自宅で過ごす人も多いだろう。

一方で、「外に出て何かほっこりするものを見て安堵したい」、そう感じておられる方も多いはず。

そんな方におすすめなのが加西市北条町にある羅漢寺五百羅漢だ。

北条町駅から徒歩で数分程度。小さな町を散策しながら現地へ向かうのがおすすめだ(もちろん現地に駐車場はある)。

敷地を埋め尽くす羅漢さんの穏やかな表情に、私も一人天を見上げて号泣した。

その様子もまた動画にするつもりなので、動画ページもチェックして頂ければ幸いだ。



 羅漢寺

〒675-2312 兵庫県加西市北条町1293
TEL:079-043-0580
無料駐車場:あり(お寺の前に20台位)
拝観料:¥200
お手洗い:あり

 

羅漢寺五百羅漢は加西市北条町が誇る、知る人ぞ知る観光スポット。

羅漢さんで有名な加西市では、あちらこちらで像を見ることが出来るが、こちらの石仏500体はまさに圧巻。カメラ小僧にとっては涙モノの穴場スポットだ。

ちなみにお寺の前には「かわや」と書かれたお手洗いがあるが、これまで訪れたお寺史上最も綺麗なお手洗いだった。

美しい木造の趣ある厠(かわや)だったが、こちらも名物になるのでは?と思うほどだった。

 五百羅漢

現地に着くと駐車場側のこの大きな看板が目に入る。巨大な加西市観光案内図ではないか!

失礼な話だがアミューズメント的な場所が皆無だ!

加西市は緑に囲まれた自然多い都市なので、まさに散歩にうってつけ。私の帰る場所でもある。

五百羅漢は江戸初期に作られたものらしいが、なんと石仏約500体がほぼ原型を留めているとのこと!

時の流れとともに色は錆び、姿形が風化するその様子が感じられ、味わい深い風景となっている。

羅漢寺に入るとまずこちらの羅漢さんが出迎えてくれる。植物に囲まれた優しげな表情だ。もうこれだけで癒されてしまう。

お寺の奥へ進むと様々な形や表情をした石仏が現れる。

数百年かけて現在の姿になられた羅漢さん達。

色、形、表情、向き、それぞれがまるで意思を持っているかのようだ。

その後、ベンチに座り何も考えず彼らの表情を眺め続けた。

自分は今こんな穏やかな表情で、時代を過ごせているだろうか?

自分は寛容さを持って人と接しているだろうか?

そう考えさせられるほど、羅漢さん達の表情は安らぎを与えるものだった。

心にゆとりを持てる社会にもう一度戻れることを願い、私はお寺を去った。