新型コロナウイルスというとてつもない化け物が、世界中を荒波で襲っている。

私自身すでに職務に影響を及ぼしていて、一体どうなるのだろうと相変わらず散歩しまくっている。

そんな社会に暗い影を落とす荒波を体でも体感するため、播州鬼散歩は兵庫県加東市の激流で有名な「闘竜灘」を拝んで、戦後最大と言われる大不況に備えることにした。

激しい激流もさることながら、そこに横たわる岩場はまるで魔物だった。



 闘竜灘

闘竜灘は播州・加東市加古川中流にある、連続した岩の集まった場所を指す。

奇妙な形をした岩々が川底から起伏し、辺り一面に広がる姿はまさに異世界。その怪岩に川が塞がれることで出来た激流がここの名物となっている。

また、飛び鮎の名所としても知られ、実は冬場よりも夏の方が色々と見応えがある。

「何で今行った?」

とは言わないでくれ。

 無料駐車場

有難いことに闘竜灘付近には観光客専用の無料駐車場がいくつかある。相当な台数が停められるので、繁忙期以外であれば確実に停められると思う。

播磨中央公園もそうだが、加東市の観光地は必ずと言っていいほど駐車場が無料で用意されているので、気軽に行くことが出来る。

第一駐車場には無料の公衆トイレもあり、おもらしの心配もいらない。公衆トイレとは思えないほど綺麗な建物だ。

手入れもされていて非常に清潔だった。

 突如現れる怪景

無料駐車場の存在を知らなかった私は、播磨中央公園に車を停め、紫川ラーメンの最強播州ラーメンを喰らい、現地まで散歩がてら徒歩で向かった。

LINK【播州一の散歩コース】播磨中央公園で鋼の錬金術師と化す!

時間にして30分もかからなかったと思う。

線路を渡り、加古川方面へ向かうと突如川の中流に横たわる、とんでもなく奇妙な岩の集まりが目に飛んできた。

なんだこりゃ!? 初めて行った方はそう思うに違いない。なんたって播州一大きな川加古川を塞いじゃってるんだがら。けしからんやつだ。

その奇妙な岩々を背景にポーズをとるかのような銅像があったので、いちおうパシャりしておりた。なんの銅像かはよく分からない。

橋を渡って闘竜灘にいよいよ侵入しようとしたが、正規の入り口は西側付近であることに気付き、看板に従って入り口へ向かう。



 小さな観光地

先ほど紹介した無料駐車場は、正規の入り口途中にあるのだが、その正しいルートを進んでいくと、小さな食堂や宿泊施設が立ち並び、なんとも言えない昭和のような雰囲気を醸し出している。

昔旅の途中で立ち寄った旅館なんかを思い出し、黄昏れてしまう。

そうして見えてきたのがこの闘竜灘の正規門とも言えよう、「闘竜すくえあ」だ。パリの凱旋門ばりに迫力がある、播州人にとっては。

モダンな形をした芸術作品なんかもあり、この広場で休憩をするのも様になる。

腰掛けられる岩も多い。

 噂に違わぬ激流

さて、いよいよ激流・闘竜灘に入っていくわけだが、近くでこの奇岩と激流を眺めるとその迫力や凄まじい!

一体どうやったらこんなものが自然に、しかも川の中流に出来上がるのだろう … 。

この岩々に挟まれた地形のおかげで、川の水の流れる先が一時的に狭まりどうやら激流と化すようだ(誰でもわかるw)。

しかし、噂通り落ちたら死にそうな場所だ。

遠方には勝手に走って行ってしまう子供を追いかけるお父さんが見え、ほのぼのした空気が漂う。

 怪奇 “岩” 象

そして、もう1つ特筆したいのがこの激流を作り出している、闘竜灘を覆うこの奇怪な一面の岩だ。見ればみるほどはっきり言って気持ち悪い。

この岩々の上は歩いて反対側までアクセスが可能だが、どちらかと言うとここを走り回る方がウキウキした(一人で)。

途中激流ポイントから下流へと抜ける場所があるが、気持ちが高ぶってダイブしたい気になった。絶対やめた方が良さそうだ。

ところで岩がティラノサウルスに見えるのは私だけだろうか?

実はこの闘竜灘の目の前には、この激流を上から望むことができる宿泊施設(旅館)「滝寺荘」さんがある。

この絶景を目にしながらゆったりと時間を過ごしてみたいと、誰もが憧れる場所だ。

播州地域の旅の休憩地に選んでみてはいかがだろうか?

加東市の闘竜灘、絶対に1度は訪れるべき場所である!