コロナ禍が以前続く２０２２年であったが、久々に復活したイベントも多かった。

その中でも私が参加した、高砂市・高砂町で開催された「たかさご万灯祭」は、暗闇の中で煌々と光るランタンが、町全体を照らしとても幻想的で心に残った。

LINK【映像】たかさご万灯祭の幻想的な風景

その高砂町は実は他にも、町ぶらがてら寄ると面白い場所も多く、万灯祭が開催された「高砂神社」や「工楽松右衛門旧宅」、「商店街のレトロアーケード」や「海浜公園」など、写真愛好家にもおすすめの場所が点在する。

今回は高砂市の町ぶらスポット・高砂町をご紹介したい。

高砂町へ車でお越しの際は、工楽松右衛門旧宅の無料駐車場がおすすめだ。

こちらからは、先述した各町ぶらスポットへのアクセスも容易なため（徒歩）、駐車必須の場所と言える。

散歩上級者の方は、沿岸部にある海浜公園に車を停め、高砂大橋を渡り歩いてくるのも良いだろう。

そちらのルートに関しては、こちらの動画を参照していただきたい。

LINK【映像】高砂町ぶらり旅

工楽松右衛門旧宅前の駐車場に車を停め、まずはその工楽松右衛門旧宅を伺いたいところだが、それは後ほど。

まずはこの高砂町一帯を見守る、高砂神社へと足を運んで頂きたい。 

LINK【播州のアルプス】高御位山・鹿嶋神社ルート（高砂）完全ガイド

境内では、能舞台や相生の松、この町出身の偉人などの像が飾られ、敷地の広さと共に迫力あるたたずまいを感じる。

またこの場所では、秋になると最も大きな祭りが催され、多くの屋台が集結したり、以前紹介した「万灯祭」もこちらが主会場となることから、町の中心地と認識されている。

LINK【映像】たかさご万灯祭の幻想的な風景

そこから駐車場へまたバックし、今度は工楽松右衛門旧宅​​の中へ（入場料無料）。

工楽松右衛門とは … 高砂東宮町に生まれ、若くして兵庫津（神戸市兵庫区）に出て船乗りとなり、幕府や藩の以来で全国を飛び回り、海運業や港湾改修などで活躍した人物だ。

この播州地域だけでなく、函館や択捉島、鞆の津（広島）でそれらの事業を行い、１８１０年に高砂へ居を構える。

また、海運業を営んでいたことから、船の帆布を改良し丈夫で耐久性のある「松右衛門帆」を発明した。

２代目松右衛門以降も、地元高砂の港を改修し神殿を開発するなど、先代の意思を継いで地元社会に貢献したそうだ。

（参考：「工楽松右衛門旧宅南堀川遺構」）

建物は美しい日本家屋で、中に一歩入るととんでもなく太い梁が目に入る。

工楽松右衛門の歴史や偉業を学びながら、木造建築の素晴らしさを目にできよう。

工楽松右衛門旧宅で彼の偉業を学び、再び播州の地に誇りを感じた後は、さらに西へと移動していただこう。

歴史的文化財のような建物が並ぶエリアを抜けると、着いたのがこの町のレトロ商店街だ。

このエリアは近年、プラモデル屋さんやカフェなどが立ち並び、古いアーケードの風景と相まって、フォトスポットとして注目を浴びていると誰かが言っていると、誰かが言っていた（本当！？）。

しかし、来てみると分かる。

とても懐かしい昭和の香りがするエリアで、とりわけ “高砂センター街” と呼ばれる場所は、多くがシャッターを閉めているものの、歩いていてタイムスリップしたような気分にさせてくれる。

姫路の飾磨にあるジャスコの廃墟地を彷彿とさせ、令和の時代には逆に貴重だろう。

LINK【姫路の巨大廃墟】飾磨ジャスコ跡を真夜中に散歩した結果 …

高砂市・高砂町は周辺を工場に囲まれているが、実は臨海部に近く高砂大橋と呼ばれる陸橋を渡ると、海沿いの高砂海浜公園へと出ることが出来る。

LINK工場夜景と海の水平線を拝むベストスポット高砂海浜公園

遠くからその松を眺めるも良し、松の中を海辺へ向かって歩いて行くも良し、とにかく心落ち着く場所で、是非こちらで快適な散歩を味わっていただきたい。

本日ご紹介した高砂市高砂町ぶらり旅の様子は、いつも通り映像にも残してあるので、よろしければご視聴いただき旅の参考にして下さい。

LINK【YouTube】播州鬼散歩が歩く、播州地域の美しい景勝地