近年都市開発が進む近隣の街とは一線を画し、伝統的な建造物や趣のある商店街など、いい意味で “昔” が残る小さな町だ。
ある地域にやたら出現する “はぐれメタル” ばりに播州鬼散歩(編集長)も北条町に出現する(しかし絶対に誰にも見つからない自信がある)。
そんな加西市北条町の名物として五百羅漢について以前レポートした。
LINK【加西市】北条町羅漢寺の五百羅漢に癒され時を忘れよう!
お寺の中に居並ぶ無数の羅漢さんが、神秘的な雰囲気を醸し出す絶対に訪れて欲しい場所だが、こちらの羅漢寺で先日 “千灯会# という夏の行事が催された。
高砂の万灯祭りが中止になった今年、この行事の重要性は私にとっては非常に大きかったのでどうしても参加したかった。
実はその日、別の用事でイベントには参加出来ないはずだったのだが、まさかのドタキャンを喰らってしまった。
先方にはめちゃくちゃショックなふりをして、心の中で今年一番の「よっしゃあ」とガッツポーズを決めたことはここだけの話だ。
本当に参加出来て良かったと思えた夏のイベントだった。映像とともにお届けしたい。
羅漢寺(千灯会)
〒675-2312 兵庫県加西市北条町1293
TEL:0790-43-0580
無料駐車場:あり(千灯会当日は羅漢寺と周辺施設の駐車場を開放。誘導員あり)
羅漢寺に関しては前回の五百羅漢さんについての記事を参考にしてもらいたい。
上記の通り、当日は多くの来訪客を見越して、羅漢寺&周辺施設の駐車場を開放しているので、とりあえずは羅漢寺に行けばどちらに停めれば良いか誘導してもらえる。
私は徒歩で行ったのだがとんでもなく心地よい散歩が楽しめた。その理由は後ほど。
羅漢様(特別編)
新型コロナウイルス感染防止対策として、当日は受付で検温、住所記録、マスク着用が義務付けられた。
やはり時期も時期だけに、羅漢さん達もマスクをしている。今年でしか見られない光景だろう(そうあって欲しい)。
千灯会は 18:30 から始まったわけだが、実際 18:30 に着いてみると蝋燭に火はまだ付いておらず、少し早すぎたようだ
沈みゆく夕日
19:00 をまわるとやっと辺りも暗くなり始め、あちこちで灯りが付き始めた。蝋燭の光が幻想的で少しムーディーになってしまう自分がいた。
あちこちに飾られている提灯も夏を思わせ、幻想的な雰囲気になる1役を買っている
千灯会
実際に火が灯された後は、言葉にならないような雰囲気が羅漢寺全体を包む。
蝋燭の光が石像(羅漢さん)を照らし出し、それぞれが異なる色や表情をしているため、それらを見る場所や角度によって全く違った様子がうかがえる。
これこそが他のランタンイベントとは一線を画す、羅漢寺ならではの光を使った芸術だろう。
本当にずっとそこにいたくなるような、落ち着ける時間だった。
帰り道
千灯会を堪能した私は、後ろ髪を引かれる思いで羅漢寺を後にしたが、その帰り道もまた特別だった。
蝋燭を入れたランタンの道が作られ、私はこの横を通って北条町へ。
北条町のいつもの商店街も、暗闇と光が見事なアートを作り出している。
お土産
そしてめちゃくちゃ驚いたのが、今回の千灯会、参加料無料(羅漢寺入園料なし)だったにもかかわらず、なんと羅漢さんデザインの徳利と湯呑のお土産までいただいた。
「えっぇっ!?」
と言ってしまうほど至れり尽くせりで申し訳なくなったが、また羅漢寺へ訪問させていただいたり、北条町で消費して恩返しさせていただこう。
LINK【伝説達の偉業】加西市小谷城跡本丸ハイキングが爽快!
当日の様子を動画でアップさせていただいたので、高評価とうっかりフォローの方して頂ければ光栄だ、いや、よろしくお願いします。