世の政治家達が学芸会ゴッコをやっている間に、この国の首相は英断が出来ず、ついに市中感染(感染ルートが特定できない人から人への感染現象)が始まってしまった。
毎日毎日新たな感染者が報告されるが、ここへきて米国で猛威をふるうインフルエンザ(現時点で患者数2600万人以上、死者数約1万4000人)の患者のうち、「相当数がこの新型コロナウイルスによるものかもしれない可能性がある」と、米疾病対策センター(CDC)によって報告されたらしい。
これがどこまで現実味を帯びた報告かは分かりかねるが、恐ろしい話だ。
現時点で、兵庫県播州地域内での発症報告はないが、あった場合はすぐにこちらでも取り上げたい(もう実は発生しているんじゃないか?と疑ってしまうが … )。
そうしたなか、昨年再流行した「はしか(麻疹)問題」はどうなっているのか? と、ふと気になった。
2019年はしか・風しん問題
国立感染症研究所の発表では、昨年5月13日〜19日(直近1週)の間に届け出があった患者数は32人で、3週連続で急激に増加した。
G.W 中に猛威を振るう東南アジア方面へ旅行した人、それらの地域から一時帰国した人が発症したとみられていたようだ(通常潜伏期間は10〜12日)。
都道府県別では
東京 10人
大阪 5人
茨城 4人
と続き、感染者は全国的に見られていたとのことだが、こうしてグラフにしてみると断続的に流行していたことが分かる。
あれからこちらについては音沙汰がないが、こういう時こそ注意がいっていない問題に、もう一度目を向けたい。
2月も終わりに近づいており、季節はもうすぐ春だというのに、桜満開お花見の時期にコロナだ、インフルだ、はしかだ、花粉だでは外に出れやしない。
というわけで、本日は「はしか・風しんのワクチン摂取」について見ていこう(播州地域限定だよ)。
ワクチン助成金
ワクチン摂取をしようと、私は早速かかりつけの医療機関に連絡をとってみた。するとなんと国から援助が出ると言うではないか!
医療機関に電話し、まず聞かれたことは「国の助成を受けてワクチン摂取するかどうか」だった。
私が住民票を置く姫路市では、最大で¥5,000の助成が受けられ、風しんワクチン(¥5,000前後)または麻しん風しん混合ワクチン(¥10,000前後)の費用軽減に当てることが出来るようだ。
その助成を受けるための流れは、
- 保健センターで抗体検査・予防接種の助成券を申し込む。
- はしか・風しんの抗体検査を医療機関で受ける(助成券を使い無料)
- 抗体値が基準値に達していない場合のみ、ワクチンの摂取を受ける(¥5,000の助成を受ける)
で、助成を受ける場合は誰でもかれでもワクチン摂取が可能ではなく、抗体検査の結果により摂取するかどうかが決まるようだ(基準値に達していれば受けなくて良い)。
保険センターへ GO
姫路市の保険センターはあちこちに20数カ所程度あるようあ。
私はリバーシティの肉やにホルモンを買いに行く用事があったため(地元ネタ)、姫路南保険センターに問い合わせ、申し込みに必要なものをうかがった。すると、
- 身分証明書(免許証など)
- 印鑑
を持参するようにとのことだったのだが、当日印鑑は必要なく、受付で申込用紙に記入し、「今までに麻しん・風しんワクチン摂取のための助成を受けたことがあるか」を問われただけだった。
私は受けたことがなかったので、即日助成券が発行され、かかりつけで抗体検査を早速受けることに。
抗体検査結果
かかりつけの医療機関に助成券が発行された旨を伝え、抗体検査を受けることが可能かどうか問い合わせた。
「Sure(もちろん)」
ということだったので(「Sure」とは言っていない)、助成券を持ち病院へ。
助成券がある場合、抗体検査は無料だが、念のため身分証明書や保険証は持っていかれた方が良いかと思う。
先生から麻しん・風しんに関する説明をしていただき、早速採血!
結果が出るまでに3日間かかるとのこと。検査自体は無料なので、その日は支払いは発生せず帰宅。
その後3日が経ち、再び病院へ。
結果は …. 「抗体を爆発的保有」だった。
基準値が8倍で、それを下回るとワクチン摂取の必要があるようだが、私は数値が64倍だったので、結局ワクチン摂取の必要なし。
かかりつけの医療機関にお手間を取らせてしまったが、自分に十分な抗体があることを知れたので、安心することが出来た。
助成券の申込も非常に簡単に済んだので、皆様も一度抗体検査受けてみてはいかがだろうか?
ちなみに調べてみると、市によって助成の条件は異なるようだ。例えば生まれた年によっては助成がないなど、あらかじめ調べておく必要がある。
各市助成条件
各市助成条件は下記の通りだ。
・高砂市
→ 風しんにかかったことがなく、かつ、予防接種歴がない市民で、(1)妊娠を予定している女性または、妊娠を希望する女性、(2)妊婦の同居家族
→ 5,000円(上限)1人1回のみ。
→ 助成期間は平成31年4月1日(月曜日)から令和2年3月31日(火曜日)まで
→ 受付窓口: 保健センター(助成券を申請日に交付)、市民課、各市民サービスコーナー・市民コーナー(申請から約1週間後、助成券を郵送)
*詳細は高砂市のホームページへ
・加古川市
→ 助成金の交付申請日及び予防接種実施日において加古川市に住所を有する人で、(1) 妊娠を希望する女性または、(2) 妊婦の同居家族
→ 5,000円(上限)1人1回のみ。
→ 助成期間は平成31(2019)年4月1日から令和4(2022)年3月31日まで(3年間)
→ 受付窓口:市役所健康課(本館2階 37番窓口)、各市民センター、東加古川市民総合サービスプラザ
*追加対策情報:/ 昭和47年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性(クーポン券が送付されている)については無料で抗体検査及びワクチン摂取可能。
*詳細は加古川市のホームページへ。
・たつの市
→満19歳~満60歳未満の市民。
→ 風しん抗体検査:風しんの予防接種を2回接種している方、過去の抗体検査結果の明らかな方、風しんに罹患(かかった)ことがある方、過去にたつの市の風しん予防接種事業で、予防接種を受けた方を除く。個人負担金2,000円。
→ 風しん予防接種:満19歳以上、満60歳未満(受検日年齢)のたつの市民の方で、抗体価の低い方(抗体価がHI法で16倍以下、またはEIA法で8.0未満の方)が対象。個人負担金1,000円。
→ 助成期間は平成31年年1月1日(火曜日)~令和2年年3月31日(火曜日)まで
→ 受付窓口: 健康課(はつらつセンター)または各保健センター窓口
*詳細はたつの市のホームページへ。
・宍粟市
→市内に住民登録のある昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性。次のいずれかに該当する人も希望すれば受けられる。(1) 風しんにかかったことがある人 、(2)風しんの予防接種を受けたことがある人、(3)平成26年4月以降に受けた風しんの抗体検査の結果が「陽性」だった人。なお、ワクチン量の確保や患者の半数を占めた世代から優先的に実施するため、今年度は対象者のうち、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日生まれの人にクーポン券を発送済み(6月18日)
→ 風しん抗体検査:事前に実施機関に風しんの抗体検査を予約し、受診日当日はクーポン券と本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)を持参。平成26年4月以降に風しんの抗体検査を受け、風しんの抗体がないと判定されている場合は、検査結果を実施機関に提出すれば抗体検査を受けずに予防接種が受けられる。無料。
→ 風しん予防接種:風しんの抗体検査を受けた結果、十分な量の抗体がないと判定された人は、予防接種実施機関で予防接種を受けられる。接種日当日はクーポン券と本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)を持参必須。
→ 助成期間は令和4年3月31日まで。
→ 受付窓口: 健康福祉部 保健福祉課(〒671-2573 宍粟市山崎町今宿5番地15、電話番号:0790-62-1000)
*詳細は宍粟市のホームページへ。